ここ最近あなたの事がずっと気になっています。今更ながら恋なのでしょうか。
たった一日、たった数時間だけでもいいから、このピアスを付けていただきたいです。
その時だけは私のオスカー様になっていただけると思いたいのです。
だからデザインは控えめにしました。誰にも私が送った事を気付かれないように。


たった一日だけ、ほんの数時間だけで良いのかい、くるみ?
そうだな、約束どおり君からもらったピアス、身につけている間だけ、君の事を考えよう。
朝も、昼も、夜も……。そうそう、俺は、はずすつもりはないからな。
だがな、くるみ、君も同じように俺のことを考えてくれなきゃ、だめだぜ。


甘い台詞でたくさんの女性の心を惑わせてばかり。だけど本当の事は何ひとつ言わないまま。
そんなひどいオスカー様の事が好きです。癪だけど、それが何だか嬉しいなんて私もきっと騙されてるんですね。


……『ひどい』か、言われてしまったな。
惑わすつもりも、騙すつもりも、全然ないんだぜ。
俺はただ、美しい女性を美しいと、愛らしいお嬢ちゃんには可愛いと、目に映ったことをそのまま言っているだけなのにな。
花を愛でるように、宝石を慈しむように。
口が軽すぎる、というのかい?
称えられるべきものが称えられないほうが、俺にはおかしく感じられるがな。

くるみ。君は俺に何を求める?
レディに永遠の忠誠を誓う騎士かい?
それとも、たくさんの恋をしたあげく、愛を知り、改心したジゴロかい?

なぜ、そんなことを聞くのか、と言いたげだな……。

そうだな。
そうでもしなければ、君に近づけないからだろうな。

君が必死でかくしている、そのいたいけな心を俺に開いてもらうには、君の望む俺で居るしかないだろう?
それを君は嘘というかもしれない。
……けれども、俺は君に近づきたい。それが嘘だと言われても、俺は厭わない。

くるみ、俺を引き受ける、その覚悟は君にあるかい?
まあ、君に覚悟があってもなくても、俺は君を手に入れる。
どんな手を使っても、な。



--------ここからはオリジナル版には無い部分です--------
以上、2009年バレンタイン企画でのオスカー様と私とのやりとりでした。
ピアスを差し上げたらツボにはまって下さって、口説かれてしまいました…ぷしゅー。
本当にかっこよくて、企画当時はこのページをお気に入りに保存したくらいです。
私の今のオスカー様萌えを決定付ける重要なオスカー様でした。大好きです。






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